椎名賢寿 第一詩集「真昼の白い月」
小学校五年生の林間学校で夜空いっぱいに
途切れる間もなく次々に星が流れるのを見た。
その夜私は友だちと騒がなかった。思えばあ
の時から、知っているわずかな言葉で詩のよ
うなものを書き始め今までずっと推敲してい
たのかも知れない。